【必見】一人暮らしのガス代はいくら?都市ガスとプロパンガスの違いも解説

こんにちは。
中山不動産株式会社です。

一人暮らしをするにあたって、避けては通れないのが光熱費の支払いです。

なかでもガス代は、時期や地域によって相場が大きく異なります。
予想以上の請求金額に驚かないために、一人暮らしのガス代は事前に把握しておきましょう。

今回は一人暮らしのガス代平均や、都市ガスとプロパンガスの料金の違いを解説します。
ガス代の節約方法もあわせて紹介しますので、ガス代が高くてお悩みの人や、これから一人暮らしを始める場合はぜひ参考にしてみてください。

「都市ガスとプロパンガス、どっちがいいのかな?」という疑問をお持ちの人も、本記事を読めば解消できるでしょう。

一人暮らしのガス代は平均いくら?

一人暮らしのガス代は、時期や地域などのさまざまな要因により変動します。
果たしてどれくらいの違いがあるのでしょうか。

時期や地域によって差が出る仕組みについて、表や理由を添えながらそれぞれ解説します。

1ヶ月の平均ガス代は時期によって差が出る

一人暮らしの時期別および年間平均のガス代は、次のとおりです。

冬季(1月~3月)3,562円/月
春季(4月~6月)3,313円/月
夏季(7月~9月)2,262円/月
秋季(10月~12月)2,577円/月
年間平均2,928円/月
参考:総務省統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯」より

時期によって、ガス代に大きな差があるのが表から見て取れます。
もっとも高いのは冬季の3,562円/月であり、これは夏季の約1.6倍に近い金額です。

冬季は、夏季に比べて水温が低くなるため、給湯や調理に必要なガスの量はおのずと増えてしまいます。
また、冬季は暖房器具の使用量が増加することや、浴槽にお湯を張る回数が多くなることも要因の一つです。
このようにさまざまな要因が絡み合い、冬季のガス代は高額になりやすいです。

ガス代は地域によって差が出る

次に、一人暮らしの地域別におけるガス代を紹介します。

北海道・東北地方3,284円/月
関東地方3,136円/月
北陸・東海地方2,785円/月
近畿地方2,818円/月
中国・四国地方2,824円/月
九州・沖縄地方2,842円/月
参考:総務省統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯」より

2021年のデータによると、北海道・東北地方が3,284円/月ともっとも高く、次いで高額なのは関東地方の3,136円/月となっています。
一方で、もっとも安かったのは、北陸・東海地方の2,785円/月です。

この差には地域による気温の違いなどが挙げられますが、理由はそれだけではありません。

ガス代は、人口が多い大都市ほど高くなる傾向にあります。
これには世帯数の多い大都市ほど、ガスボンベの配達やガス管の整備が増えることが関係しているでしょう。

ガスの供給やメンテナンスにかかる管理費や人件費などが、ガス代に反映されていると考えられます。

都市ガスとプロパンガスでガス代に違いが出る?

ガスの種類は、都市ガスとプロパンガスの2つに分けられます。
都市ガスとプロパンガスの違いはさまざまですが、大きな違いは料金です。

一人暮らしにおけるそれぞれの料金や、見分け方を解説します。

プロパンガスの料金は都市ガスの約2倍

都市ガスとプロパンガスの、一人暮らしにおける料金は次のとおりです。

都市ガス2,325円/月
プロパンガス4,908円/月
参考:石油情報センター「一般小売価格 LP(プロパン)ガス 確報(偶数月調査)
   東邦ガス「各月の利用料金」より
※愛知県の2021年12月データを参考に作成

表を見てもわかるように、プロパンガスは都市ガスの2倍に近い料金です。
利用する地域や販売店によって多少の差はありますが、プロパンガスが都市ガスの料金を大きく上回るケースがほとんどでしょう。

これに大きく関係するのが、料金システムの違いです。

まず都市ガスには、「規制料金」と呼ばれる料金制度が適用されています。
長年の国の認可を得て、料金が決められる仕組みです。

一方でプロパンガスには、会社ごとに価格を決められる「自由料金」という制度が採用されています。
会社が原料を輸入し、そこに諸経費などが加算されるため料金が高くなる傾向にあります。

アパートやマンションはガス代が高い傾向にある

プロパンガスの場合、アパートやマンションはガス代が高くなる傾向にあります。
これには先ほど紹介した自由料金が関係しており、ガス会社がプロパン設備を設置する際の費用が加算されることがあるためです。

また建物の構造とも関連があり、敷地が広く長いガス管が必要になると、物件自体のガス代が高くなる場合があります。

都市ガスとプロパンガスの見分け方

都市ガスとプロパンガスの簡単な見分け方は、ガスボンベの確認です。
プロパンガスの場合は、原則として玄関先などにガスボンベが置かれています。

ただし住宅の構造によっては、目につくところへ設置されていないこともあります。
そのような場合は、ガスメーターの液晶表示の有無や、ガス漏れ警報器の位置などで見分けるとよいでしょう。

地域によってはプロパンガスしか選べないことも

地域によっては都市ガスが普及しておらず、プロパンガスしか選べない場合もあります。
プロパンガスに比べて、都市ガスには莫大な導入費用がかかるためです。

また、地域の地質的な問題により都市ガスを導入できないこともあります。

プロパンガスの物件に向いている人は?

プロパンガスにも、さまざまなメリットがあります。

「都市ガスとプロパンガス、結局どっちがいいの?」とお困りの人のために、プロパンガスの一人暮らし物件に向いている人の特徴を紹介します。

お風呂はシャワー比率が高い人

一人暮らしで、シャワーのみですませることが多いという場合にはプロパンガスの物件が適しています。
プロパンガスは、都市ガスに比べてお湯が早く沸くためです。
季節や状況によって、湯船とシャワーを使い分けてもよいでしょう。

ただし、シャワーの出しっぱなしには注意してください。

自炊ではなく外食派の人

自炊の頻度が少なく、外食が多いという場合はプロパンガスの物件に向いているでしょう。

また電子レンジを積極的に使う人や、卓上のIHコンロをお持ちの人にもおすすめです。
いずれも電気を使用するため、ガス代を気にする心配がありません。

一人暮らしのガス代|相場より高いときの対処法

一人暮らしのガス代が、相場より高い場合の対処法を紹介します。
すでに一人暮らしを始めている人も、ぜひ参考にしてみてください。

賃貸の入居後ならガス会社を変更する

都市ガスの場合、入居後でもガス会社の変更が可能です。
現在のガス会社との契約内容を確認のうえ、新たなガス会社へ申し込みをしましょう。
あわせて解約の手続きが必要ですが、新たなガス会社が代行してくれる場合があります。

プロパンガスの場合は、大家さんや管理会社へ相談しましょう。

賃貸の入居前ならガス会社の料金を比較する

入居前の段階であれば、住みたい地域のガス料金を比較するのがおすすめです。
住みたい地域をある程度しぼっておき、ガス料金で決めるのも一つの方法です。

ただし物件によっては、ガスの種類が選べないこともあります。
ご自身で調べるのが難しいときは、不動産会社の担当者に相談しましょう。

【場所別】一人暮らしで実践できるガス代の節約方法

ガス代は、主にキッチンとお風呂で節約できます。

簡単に取り入れられる内容ばかりなので、ぜひ実践してみてください。

キッチンのガス代節約方法

  • 調理方法の工夫
    野菜の下茹でには電子レンジ、煮込み料理には圧力鍋を使うことでガス代の節約につながります。
  • できるだけお湯を使わない
    食器を洗う際に、極力お湯を使わないことでガス代を節約できます。
  • 弱火~中火で調理する
    弱火~中火での調理を心がけ、火が鍋底からはみ出ないようにしましょう。
  • 調理前に食材を移動させておく
    冷凍食品を調理する際は、事前に冷蔵庫で解凍しておきましょう。

お風呂のガス代節約方法

  • こまめにシャワーを止める
    お湯を出しっぱなしにしないことで、ガス代と水道代の節約になります。
  • お湯の温度を下げる
    お湯の温度が高いほど、ガス代がかかるため注意してください。
  • シャワーヘッドを交換する
    節水用のシャワーヘッドを使用することで、お湯の使用量を減らせます。
  • 浴槽内にペットボトルを入れる
    水を入れたペットボトルを浴槽に入れることで、水のかさ増しができます。

まとめ

一人暮らしのガス代は、ガスの種類や使用方法によって大きく変動します。
生活スタイルに合った、最適なガス会社や物件を選びましょう。

中山不動産では、幅広い物件を取り扱っており、理想に合わせたお部屋探しが可能です。
一人暮らし向けの物件をお探しの人は、お気軽にご相談ください。

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