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賃貸アパートの人気設備ランキング!新しく導入する際の注意点も解説

「ニーズに合わせた設備投資をしたいけど、実際どんな設備が人気なんだろう」と思う人は多いのではないでしょうか。
新しい設備を適切に導入できれば、競合物件との差別化が可能です。
しかし、導入にあたっては注意すべきポイントもあります。

この記事では、全国賃貸住宅新聞社の「この設備があれば周辺相場より家賃が高くても入居が決まる」ランキングを参考に、ニーズの傾向や設備導入のポイントを解説します。

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【2024年最新】入居者に人気の設備ランキング

単身者ファミリー層
1位インターネット無料1位インターネット無料
2位宅配ボックス2位エントランスのオートロック
3位エントランスのオートロック3位追いだき機能
4位高速インターネット4位宅配ボックス
5位浴室換気乾燥機5位高速インターネット
NEW6位ペット用設備6位システムキッチン
7位独立洗面台NEW7位ペット用設備
8位ガレージ8位ガレージ
9位システムキッチン9位浴室換気乾燥機
10位追いだき機能10位エレベーター

※順位の矢印は前回との比較結果です。

出典:「この設備があれば周辺相場より家賃が高くても入居が決まる」【付加価値編】|全国賃貸住宅新聞

結果としては、単身者向け、ファミリー向けともにエアコンが1位となっています。
とは言え、一部地域を除き、賃貸経営においてエアコンの設置はほぼ常識になりつつあります。
ランクインしていない室内洗濯機置き場なども同様です。

上位にランクインしている設備がなければ、入居が決まらないとも言えます。
独立洗面台やシステムキッチンなど、後付けが難しい設備もあります。
入居者から求められている設備は何かを知ったうえで、アパート経営を検討しましょう。

インターネット無料

インターネット無料は、単身者・ファミリー層ともに1位です。
自宅にWi-Fi環境を整えたい人は増えており、毎月の固定費を削減できることからも人気を集めています。

また、インターネット設備が整っていれば、自分で機器を準備したり工事手配をしたりするなどの手間が不要です。
忙しい人や引越しの負担を減らしたい人にとっては魅力的な設備といえます。
人気が続いていることから、今後は必須の設備となる可能性があります。

関連記事:【大家向け】アパートに無料インターネットを導入|設置方法や費用は?

エントランスのオートロック

単身者で2位、ファミリー層で3位と上位にランクインしています。
エントランスにオートロックがあれば、入居者や関係者以外は自由に出入りできません。
不審者や訪問営業などを玄関まで近づけずに済むため安心感が高まります。
在宅時間が増えたこともあり、単身者・ファミリーを問わず前年に引き続き人気です。

既存の物件でも比較的導入しやすい設備ですが、木造アパートでは構造上難しいケースや費用がかさむ場合もあります。
費用対効果がプラスになる見込みがあれば、導入を検討してもよいでしょう。

高速インターネット

高速インターネットは、単身者で4位、ファミリー層で5位で、どちらも10位以内にランクインしています。
リモートワークの機会の機会は多く、依然として需要は高いままです。
通信速度が遅いと資料のやりとりに時間がかかる、オンライン会議で音声や映像が途切れるなどの原因になります。

そのほか動画視聴やオンラインゲームなど、自宅で大きなデータのやりとりをすることは珍しくありません。
なかには「上りで100MBPs以上ほしい」と具体的な数字を出す人もいるほどです。
「ただ無料なら良いわけではなく、回線の質も重視」と考える人が多いと推測できるでしょう。

宅配ボックス

単身者向けで2位、ファミリー層で4位と、いずれも上位でランクインしているのが宅配ボックスです。
住宅における設備の需要は時代によって変化します。
ここ数年のトレンドは、通販サイトの普及により需要が拡大した宅配ボックスです。
宅配業者と非接触を保ちながら荷物を受け取れることから、女性を中心に評されています。

他にも、今後需要が高まる設備としてEV充電器やスマート家電が挙げられます。
どちらの設備も導入している賃貸住宅は少ないものの、今後は多く見られるようになるでしょう。

追いだき機能

追いだき機能はファミリー層で2位、単身者では10位という結果でした。
家族で暮らしていれば、複数の人が時間差で入浴することになるため、ファミリー層から人気を集めています。
単身者で前回12位だったことを考慮すると、ファミリー層ほどではありませんが、一定数から根強い人気があるといえるでしょう。

賃貸のターゲットによって欲しい設備が違う

ランキング上位では単身者とファミリー層で共通する点がありました。
ここでは、ランキング全体を見てターゲットによるニーズの違いを解説します。

単身者は生活のしやすさを重視

ファミリー層に比べると、単身者向け物件では宅配ボックスや独立洗面台、24時間利用可能ごみ置き場が上位にランクインしています。
一人暮らしで忙しい人にとっては、時間を気にせず利用できる宅配ボックスやゴミ置き場は便利です。

また、ゆったり身支度ができる独立洗面台も人気を集めています。
一人暮らしだからこそ、自分だけの目線で生活のしやすさを意識していることが読み取れます。

ファミリー層は家族の安心・住みやすさを重視

コロナの影響により順位が入れ替わったものの、ファミリー層ではシステムキッチンやホームセキュリティーは前回に引き続き人気です。
システムキッチンはお手入れのしやすさや安全面が考慮された設計も多くあります。
毎日家族の料理を作る人や小さな子どもがいる家庭には重要なポイントです。

また、ホームセキュリティーでは住まいの安心感を向上できます。
窓や玄関に防犯センサーが設置されるなど、防犯カメラやオートロックなどでは手が届かないところまで安心をサポートしてくれます。

このように、ファミリー層では大切な人と安心して暮らしたいという思いが優先されるといえるでしょう。

賃貸物件で人気の設備を導入する際のポイント

人気設備だからという理由だけで導入を決めると失敗につながる恐れがあります。
ここでは、新しく設備を導入する際のポイントを解説します。

入居者のターゲットに合っているか確認する

単身者・ファミリー層での違いはもちろんのこと、学生・社会人・カップルなどターゲットの属性の違いも大切です。
単身者でも学生の場合は家賃を抑えたい人も多く、無理に設備を充実させて家賃が高くなると敬遠されてしまう可能性があります。

また、インターネット上で人気設備についてさまざまな調査結果が公開されています。
参考にする場合は調査の時期や誰を対象とした調査なのかを確認しましょう。
女性の単身者、子どものいない夫婦など、対象者を限定している場合もあります。

エリアのニーズを確認する

賃貸物件の検索サイトで、設備を指定して検索してみましょう。
たとえば、エリア内でオートロックを導入している物件が多ければ、その地域では標準設備になっている可能性があります。
ライバル物件と差別化するための設備も重要ですが、ふるい落とされないための設備を整えることも大切です。

家賃とのバランスを考えるためにも、エリアのニーズや周辺物件の設備状況をしっかり確認しましょう。

設備導入の目的を明確にする

設備投資の目的はおもに「家賃アップ」もしくは「空室率を抑えること」です。
家賃アップが目的の場合は、設備投資利回りを計算することで設備導入を判断しやすくなります。
室内・共用部を問わず、利回りが高くなるほうを選ぶのがよいでしょう。

一方、空室率を抑えることが目的の場合、判断基準となるような客観的な数字はありません。
入居を促すために人気の設備を導入しても、その結果家賃が高くなり、かえって空室につながる恐れもあります。
不動産会社や管理会社から情報収集しながら、少額の設備投資から始めることをおすすめします。

ライバル物件との差別化を意識する

ランキング上位の設備は、新築物件ではそろっているものも多いため、プラスアルファとなる設備に着目しましょう。
ランキング下位の設備も、エリア内の状況を確認したうえで導入すれば、差別化につながる可能性があります。

たとえば、防災の観点から家具を固定可能にしたり、収納スペースにゆとりを作ったりするなどの方法もあります。

導入する設備は入居者ニーズを意識して選ぼう

人気の最新設備を導入しても、周辺のライバル物件と比べて家賃が高くなれば空室リスクが高まります。
入居者の属性などによって設備のニーズが異なるため、所有物件の入居者ターゲットを明確にして、何が求められているのか事前に調査することが大切です。

また、ターゲットを問わず、バストイレ別・エアコンフローリングは必須条件で、なければ不利になる傾向にあります。
設備の最低ラインにも注意しましょう。

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まとめ

今回参考にした調査結果からは、在宅時間が増えたことにより、インターネット環境やセキュリティーを重視する人が増えていることがわかりました。
インターネット無料は7年連続1位を達成しており、今後は必須条件といえるかもしれません。

ただし、新しい設備を導入する際は、周辺の競合物件との比較や家賃の検討が欠かせません。
賃貸サイトで検索したり、不動産会社に話を聞いたりして、慎重に検討を進めましょう。

中山不動産ではセミナーや相談会など、アパート経営をはじめ設備投資に関する悩みや質問も受け付けています。
気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

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