【最新】ウッドショックで家づくりが変わる?今後の見通しと対策方法

こんにちは。
中山不動産株式会社です。

2021年4月以降、住宅業界では「ウッドショック」が大きな問題となっています。
このウッドショック問題は一部の新聞に掲載されただけで、テレビではほとんど報道されていないため、その詳細を知らないという人も少なくないでしょう。
しかし、以下にあてはまる人は影響が出る可能性があり注意が必要です。

  • これから家探しをしようと考えている方
  •  注文住宅を建てたいと検討している方

そこで今回は、家づくりの考え方を変えてしまいかねないウッドショック問題について、その具体的な内容や今後の見通しと対策方法について解説します。

今後、マイホームが欲しいと検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

そもそも「ウッドショック」とは?

先に紹介したとおり、住宅業界を騒然とさせている「ウッドショック」問題はテレビでほとんど報道されておらず、詳しいことを知らないという人もいるでしょう。

まずは、ウッドショックとは何かについて詳しく解説します。

世界的な木材不足

ウッドショックとは、世界的に木材が供給不足に陥り、価格が高騰することです。

過去にも、1992年~1993年やリーマン・ショック直前の2008年に起きた木材価格の高騰に続き、コロナ禍である2021年は3回目のウッドショックとなります。

国内でも木材が不足状況であり、価格は昨年比で3倍~6倍ほど高騰しています。

国内の木材自給率は4割以下

世界的に木材不足になっていたとしても、「国内の木材を使用すれば解決するのでは?」と疑問に感じている人もいるかもしれません。

しかし、以下の表でもわかるように国内の木材は輸入に依存しています。

画像引用元:林野庁「木材供給量及び木材自給率の推移 

過去最低だった2002年の木材自給率18.8%に比べると2019年の37.8%は増加に転じているものの、6割以上を海外からの輸入に頼っている状況です。

この背景から、ウッドショックが国内に影響を及ぼす原因を探っていきましょう。

ウッドショックが起きた3つの原因

結論からいえば、ウッドショックの主な要因はコロナによる影響です。

人類を脅かす感染症のパンデミックは私たちの暮らしを大きく変化させただけでなく、それによって世界的な木材供給不足にまで陥ってしまいました。 

ウッドショックが起きた3つの原因を解説します。

アメリカや中国における木材需要が拡大

ウッドショックが発生した一つの原因が「建築木材の需要増加」です。

コロナ禍においてリモートワークが増えた影響で、これまでは都心に住んでいた人たちが、郊外にある広い一戸建てを購入するケースが増えています。

そのなかでも、アメリカや中国の2大国で木材需要が拡大し続けており、世界的に建築木材が不足し、結果的に価格高騰の原因となっています。

コロナの影響でコンテナ不足

ウッドショックが発生した2つ目の原因が、コンテナ不足です。

木材を輸出入するには大量のコンテナが必要になるのですが、コロナの影響でステイホームが広がったことで、世界的な物流の活性化が起きています。

日本が海外から木材を購入できたとしても、慢性的なコンテナ不足で運ぶことが困難なだけでなく、物流コストが高騰している状況です。

国産材の供給を増やせない

ウッドショックを聞いて、「国内自給率を上げよう」という意見もあるでしょう。

しかし、先ほども説明したとおり国内で流通する木材は輸入に依存しており、長い年月をかけて供給量が減ったため、急激に需要を増やす環境や人材がありません。

そのため、国内にある在庫は多くの業者が取り合う事態に陥っています。

ウッドショックは家づくりにも影響がある?

そもそも、木材の価格が高騰しても関係ないと思っていませんか?

しかし、ウッドショックで木材の供給が慢性的に不足することで、これから家を建てたいリフォームしたいと考えている人たちには大きく影響を及ぼす可能性があります。

その詳しい理由について、わかりやすく解説します。

木材不足で家が建てられない

住宅購入を検討中の方に及ぼす悪影響として、家が建てられないことも。

ウッドショックが発生したことで、住宅業界では「いつ建築木材が」「どのくらいの価格で」仕入れられるのかが先行き不透明な状態が続いています。

つまり、注文住宅を購入される方は、良い条件で土地が見つかったとしても、家が建てられない、もしくは工期が大幅に遅れる可能性が出てくるでしょう。

住宅価格が高騰する

木材が不足すれば、自然と建築木材を使用する住宅価格も高騰します。

ウッドショックの影響でこれまでにないほど建築木材の仕入れ値が高くなっており、従来の相場と同じ価格では住宅を購入できないことも考えられます。

具体的にどれくらいまで価格が高騰するのか見通しが立っていない状況ですが、過去の事例を考えてもかなり厳しくなるといえるでしょう。

ウッドショックはいつまで続く見通し?

「一時的な問題ですぐに解決する」と考えている人もいるでしょう。

しかし、国内で流通している木材の6割以上が輸入に頼っている以上は、世界的な動向にも左右されるため、簡単に予測することはできません。

木材の価格高騰は年内まで続くというのが大筋の見通しです。

また、コロナ禍でリモート需要が増加した影響でウッドショック問題の改善見込みが付かないため、今後も木材価格が高値安定するという見方もあります。

家づくりを検討中の方へアドバイス

ウッドショックがいつまで続くかは、残念ながら誰にもわかりません。

家探しで「土地や家探しのタイミングを待つ」という方法もありますが、ウッドショックによる影響の見通しがつかない状況で難しい選択肢となるでしょう。

ここでは、費用を抑えて住宅を購入する方法を紹介します。

中古物件ならウッドショックに影響されない

新築で夢のマイホームを建てようにも、価格が高騰する可能性があります。

年内の引越しを考えているのであれば、中古物件なら建築する必要がないため、ウッドショックの影響を大きく受けずに費用を抑えて住宅の購入が可能です。

だだ、「できれば中古物件は避けたい…」という人もいるでしょう。

しかし、最近は中古物件を購入してリノベーションで自分の理想的な住まいに変えるという考え方が主流になっています。

※リフォームも木材を使用するため注意が必要です。

まとめ:ウッドショックの影響を考えて家づくりを検討しよう!

まだテレビでは話題となっていないため、身近に感じていない人もいるでしょう。

しかし、木材が供給不足に陥り価格が高騰するウッドショックは、住宅業界の関係者だけでなく、これから住宅の購入を考えている人にも大きく影響する問題です。

しばらくはどの物件も価格が高騰する可能性があり、十分に注意してください。

中山不動産では、ウッドショックに負けず名古屋市内の人気エリアで購入しやすい価格帯のデザインリノベ住宅を販売してますので少しでも購入費用でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。


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