家具家電付き賃貸のメリット・デメリット|やめとけと言われる理由

こんにちは。
中山不動産株式会社です。

賃貸物件を探しているなかで「家具家電付きの賃貸はお得なのかな」「家具家電付き賃貸はやめたほうがよいって本当かな」このような疑問がある人もいるかもしれません。
引越してすぐに生活ができる家具家電付き賃貸は、魅力的に感じる人も少なくないでしょう。
しかし、よく考えずに入居すると「こんなはずじゃなかった」なんてことにもなりかねません。

この記事では、家具家電付き賃貸のメリットやデメリット、やめとけと言われる理由を紹介します。
家具家電付き賃貸を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

家具家電付き賃貸って何がついてるの?

家具家電付き賃貸とは、生活に必要な家具や家電が備え付けられた賃貸物件です。

ウィークリーマンションやマンスリーマンションと呼ばれる物件も、家具家電付き賃貸に含まれます。
通常の賃貸物件とは異なり、短期間の入居が可能な物件も多数あります。

一人暮らし用の物件が目立ち、ファミリータイプや二人暮らし用の家具家電付き賃貸は少ない傾向です。

家具家電付き賃貸に備え付けられている備品は、おおむね以下のようなものです。

  • テレビ
  • 洗濯機
  • 冷蔵庫
  • 炊飯器
  • コンロ
  • 電子レンジ
  • エアコン
  • 掃除機
  • カーテン
  • ベッド
  • デスク
  • ソファ
  • テーブル
  • ダイニングテーブル・イス

生活に最低限必要なものは付いていますが、調理器具などの小物はないため、用意しなくてはいけません。

家具家電付き賃貸に住む5つのデメリット

快適なイメージがある家具家電付き賃貸ですが、どのようなデメリットがあるのでしょうか。

ここでは、家具家電付き賃貸におけるデメリットを5つ紹介します。

悪い点を把握したうえで、自分に合った物件を選びましょう。

デメリット①同条件の物件と比べて家賃が割高

家具家電付き賃貸は、同条件の物件と比べて、2〜3割ほど割高な傾向があります。

相場よりも家賃が1~1.5万円高い物件がほとんどです。

たとえば、通常は6万円の物件が、家具家電付き賃貸だと8万円になるなどです。

通常の賃貸では発生しない清掃料や水道光熱費、契約手数料などが賃料に含まれている物件もあり、その分が上乗せされて割高になる場合もあります。

デメリット②いらないからと撤去できない

使わない家具や家電は、部屋へ置いておかずに撤去したいものです。

物件によっても対応は異なりますが、レオパレスでは以下のような回答がありました。

「お部屋に設置してある備品の撤去・引上げは致しておりません。」

レオパレス21 よくあるご質問より引用

なかには家具家電をオプションで選べる物件もありますが、基本的に不用な家具家電の撤去はできない可能性が高く注意が必要です。

デメリット③自分好みのレイアウトにしにくい

備え付けの家具や家電を動かせない場合があり、自分好みにレイアウトしにくいのもデメリットです。
不用な物があっても部屋に置いておかなければいけないため、ほかの家具などを設置したくてもなかなか難しい場合があります。

また、部屋を一色に統一したい場合も、家具や家電の色味がちぐはぐで思うようにいかないことも少なくないでしょう。

部屋を自分好みに変えたい人には、ストレスになりかねないため注意が必要です。

デメリット④基本的に他人が使っていた中古品

家具家電付き賃貸に備わっているものは、基本的に中古品です。

故障などで新調している場合もあるかもしれませんが、可能性は低いでしょう。

クリーニング済みだとしても見ず知らずの人が使った冷蔵庫や洗濯機、ベッドに抵抗がある人にはマイナス要因となります。

カーテンにたばこの臭いが付いていたり、洗濯機からカビの臭いがしたりすることもありえることは心に留めておきましょう。

デメリット⑤契約内容次第で壊れたら修繕費用がかかる

備え付けられている家具家電が故障した場合、契約内容次第では修繕費用を負担しなくてはいけないため注意が必要です。

契約書で家具家電が付帯設備となっていれば、壊れたり交換したりする際、大家さんに支払い義務があります。

しかし「設備外・貸与・無償貸与」の記載がある場合は借主が負担し、新調する場合も全額支払わなくてはいけません。

トラブルを回避するためには、契約前の確認が重要です。

家具家電付き賃貸に住む3つのメリット

家具家電付き賃貸に住むメリットとは、どのようなものなのでしょうか。

ここでは、家具家電付き賃貸に住むメリットを3つ紹介します。

自身にとって優先度の高いものは何かを考えながら見てみてください。

メリット①初期費用を安く抑えられる

賃貸へ入居する際、敷金や礼金、引越し料金など多額の初期費用がかかります。

すべて含めると、50万円以上かかるケースは珍しくありません。

そのなかで、家具家電の購入費用は20万円前後、こだわれば30万円以上かかるでしょう。

最低限の家具家電が備わっている家具家電付き賃貸なら、初期費用を安く抑えられます。

また、物件によっては敷金礼金がかからないことも大きなメリットでしょう。

一人暮らしの賃貸初期費用について詳しく知りたい人は、下記の記事をご覧ください。

メリット②引越し料金が安く済む

家具家電を持ち運ぶ必要がないため、引越し料金が安く済むメリットもあります。

距離や時期にもよりますが、引越し料金が10万円ほどかかるケースも少なくありません。

家具家電付き賃貸なら、重量がある物を持ち込む必要がなく、状況によっては引越し業者を利用せずに済むケースもあるでしょう。

初期費用と合わせると、30万円以上安く抑えられる可能性もあります。

メリット③入居時と退去時にかかる手間が少ない

入居時や退去時は、何かと手間がかかるものです。

たとえば、入居前は家具家電を店頭へ見に行き購入する手間や搬入日時の設定、立ち合いなど忙しいなかで時間を作る必要があります。

また、退去時は不用な家具家電の処分を手配するなどの手間がかかります。
冷蔵庫などのリサイクル対象家電は、手放すにしても費用を支払わなくてはいけません。

家具家電付き賃貸は、そのような煩わしさがないことも大きなメリットです。

家具家電付き賃貸はどんな人におすすめ?

デメリットとメリットを踏まえたうえで、家具家電付き賃貸はどのような人におすすめなのでしょうか。

ここでは、家具家電付き賃貸に向いている人の特徴を紹介します。

家具家電付き賃貸に向いている人の特徴

以下のような人は、家具家電付き賃貸に向いていると言えます。

  • 短期間で引越す予定がある
  • 初期費用を抑えたい
  • 転勤が多く単身で住む
  • インテリアに興味がない
  • 中古品に抵抗がない

これらの特徴に当てはまる人は、家具家電付き賃貸に住んでも後悔なく生活できます。

通常の賃貸物件は、短期の入居を好まない場合が多く、2年以内に引越す予定のある人は家具家電付き賃貸がおすすめです。

また、インテリアに興味がないうえに、中古品に抵抗がなければ、家具家電付き賃貸でも快適に過ごせるでしょう。

家具家電付き賃貸に向いていない人の特徴

以下の特徴に当てはまる人は、家具家電付き賃貸に向いていないと言えます。

  • 長く住み続けたい
  • 家族や恋人と住む
  • ペットを飼いたい
  • 自分好みの部屋にしたい
  • 家具や家電にこだわりがある
  • 他人が使った物に抵抗がある

家具家電付き賃貸は長期の入居も可能ですが、2年以上だと割高になります。
また、家族やペットと一緒に住める家具家電付きの物件は少ないため、探すのも一苦労です。

インテリアなどにこだわりのある人や、他人が使ったものに抵抗がある人は、無理をせずに通常の賃貸物件を選ぶのがおすすめです。

家具家電付き賃貸以外で初期費用を抑える方法

家具家電付きではなくても、初期費用を抑えられます。

ここでは、家具家電付き賃貸以外で初期費用を抑える方法を紹介します。

「初期費用を抑えたいけど、家具家電付き賃貸は無理そう」このような人は、ぜひ参考にしてみてください。

家具家電のレンタルサービスを利用する

短期で引越す可能性があれば、家具家電のレンタルサービスを利用しましょう。

契約内容や期間によって料金は異なりますが、家具家電セットが月々数千円から借りられます。

新品・中古品を選べる業者もあり、他人が使った物に抵抗がある人でも安心です。

しかし、長期での利用なら購入したほうが安くなることが多く、事前にトータルで支払う金額を計算しておきましょう。

家具家電はセット販売やフリマアプリを活用する

長い目で見て費用を抑えるのであれば、家具家電を購入するほうがよいでしょう。

家具や家電を安く購入できれば、トータルコストを最小限に抑えられます。

家具家電の購入費用を抑えるには、セット販売やフリマアプリでの購入がおすすめです。

春の引越しシーズンが近づくと、不用な家具家電をフリマアプリで売る人や、セット販売が増えて、比較的安く購入できます。

まとめ

家具家電付き賃貸は、短期で住みたい人や初期費用を抑えたい人向きの物件です。

一方で、長く住みたい人や部屋を自分好みに変えたい人、中古品に抵抗がある人は避けたほうが無難です。

メリットとデメリットをよく比較して、自分に合った物件を探しましょう。

家具家電付き賃貸を含めた物件探しは、中山不動産へお気軽にご相談ください。

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