実際！不動産一括査定サイトってどうなの？【体験】

こんにちは。
私立大家大学で不動産エヴァンジェリストとして活動する伊東です。

皆様は、

不動産一括査定サイトをご存じでしょうか？

私立大家大学が活動拠点とする名古屋でも不動産一括査定サイトを利用されるお客様が非常に増えていると小耳に挟みました。

不動産一括査定サイトをご存じのない方の為に、簡単に説明すると「所有する不動産を複数の不動産仲介会社に売却価格の査定依頼することができるサイト」です。
非常に便利で売却をお考えの方には非常に良いサイトになります。

しかし！
敢えて！
私の周りであった『不動産一括査定サイト』の注意点を記載致します。

物件が売れない？

ある日、お客様から『物件が売れない』と伊東へ相談がありました。
不動産会社は名古屋でも有数のとある大手不動産仲介会社が販売活動をしておりましたが、売れないのだそうです。

お客様にヒアリングするとこういう事でした。

１．地元の不動産会社に売却相談する（金額に納得いかず）
↓
２．不動産一括査定サイトに査定依頼
↓
３．不動産会社6社より査定金額提示
↓
４．一番高額査定の大手不動産仲介会社に売却依頼
↓
５．販売活動後、物件が売れない

ほとんどの方がこういったケースで売却活動をされると思います。

では今回はなぜ売れなかったのだろうか？

今回の物件は、名古屋市内にある分譲マンションで築30年位の物件でした。
私が不動産査定すると相場よりも200万円ほど高く感じました。
（ちなみに売出価格2,180万円。相場は1,900万円から2,000万円位）
また、マンションの室内はリフォームされていない状況との事でした。

今回の売却活動がうまく進まない理由は単純です！

お客様の目的と不動産会社の目的が違ったのです！！！
お客様の目的は『マンションの早期売却』！
不動産会社の目的は『お客様からの媒介契約（不動産仲介する権利）取得』！

お互いの目的が違えば、不動産は流動性が低い点から販売は苦労するでしょう。
また、不動産会社の目的が『媒介（仲介）』なら簡単な話で、相場より高い査定金額を提示するだけでいいのです。

不動産一括査定サイトの弊害

お客様が不動産一括査定サイトをご利用する場合、査定の依頼を受けた不動産会社にはサイト使用料が発生致します。（1件あたり1万円程度だったと思います）

要は媒介（仲介）契約が取得できようが、出来なかったとしてもサイト利用料を不動産会社は支払いをしないといけないのだ。
不動産会社も仕事を取りにいく為、相場よりも高い価格で査定をし、『媒介（仲介）契約』を取りにいってしまう。
そこがお客様の本意でなかったとしても…。
そういった点が大きな歪みを生み、弊害がお客様にしわ寄せとして来てしまう事だ。

結果、その方はマンションの売却に成功しました。

販売活動開始から約8ヶ月で売却に成功したのだ。
価格は当初の査定金額よりも400万円下げての売却になったのだ。
なぜ相場より下がってしまったのかは、不動産価格の下落傾向と長期間をネット掲載した事で、売残物件という位置づけになってしまったからだと思います。

皆様も所有する不動産を売却するとなった際には、一括査定サイトだけに頼らず、地場の不動産業者などにもしっかりとしたヒアリングをする事をお勧めします！

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